中国語専門基礎 A・B

梁 鎮輝 助教

「中国語専門基礎 A ・B」は、初めて中国語を学習する学生が正確な発音や基本文型の使い方を習得することを目的とした入門の講義です。

中国語の発音記号であるピンインや基本的な文法事項などについて学習することはもちろん、基礎的な会話能力の醸成をも重視しています。

基本的には使用する教科書に沿って授業を進めますが、その中でも特に以下の二つのことを徹底しています。

授業の様子1

一つは授業の最初に必ず小テストを実施することです。
単語やフレーズの聞き取りに加え、短文の翻訳など、勉強した内容について、受講生の皆さんの習熟度を確認しながら授業の進捗を図ります。

もう一つは、「音読」と「暗記」を重視することです。
江戸時代の漢学塾では、素読という形式を採っていました。
素読とは、中国の古典籍を声に出して繰り返し読み、テキストの全文を完全に暗誦してしまう学習方法です。

差し向かいに座る師匠が読む一字一句を子どもたちがオウム返しに復誦します。
この際に内容の理解よりも、如何に寸分違わず師匠と同じ読み方ができるのかがポイントです。

最終的に目指すのは師匠のリードなしで完璧に暗誦するだけでなく、ランダムにテキストのある一節が示されると、次のフレーズが流れるように口を衝いてでてくるような境地です。
少々乱暴な学習法に聞こえますが、少なくとも外国語の学習では役に立つ側面もあるのではないかと考えます。

日本における中国語学習者数は英語に次いで多いと言われています。
しかしその内実を見ると、初級の学習者が大きなパーセンテージを占め、中・上級まで学習を続ける人の数が他言語より少ないことが特徴です。

その理由は、様々な要素が絡んでいますが、主に同じ漢字文化圏の言語であるため、簡単に習得できるのではないかという安易な期待が主に関係しているのではないかと思います。

授業の様子2

大学において第二外国語として中国語を選択したものの、中国語学習の入門で取り扱われる教授内容の想像以上の難しさに直面し、学習意欲が続かず挫折するというパターンが多いのではないでしょうか。

従って本授業では特にこの点に配慮しようと考えています。今後のステップアップのために、入門の段階でピンインや語彙、文法などの基礎的土台を固めることはもちろん、中国語という言葉だけではなく、その言葉が使用されている中国語圏の国や地域の社会にも関心を持ってもらえるよう様々な工夫を試みています。