カリキュラム - 地域の大学連携による国際キャリア開発プログラム

ホーム カリキュラム カリキュラム

カリキュラム

国際キャリア実習

令和元年度夏期国際キャリア実習生の報告・発表内容

1. アンコールクッキー (カンボジア)

   国際学部 国際学科 2年 三浦 あずさ

報告発表のスライドはこちらから

【学んだこと】
 何事も挑戦してみる、これが最も大切だと感じた。私は歌やダンスが苦手で、どちらも人前で披露したくない。香りの強いハーブ系の食べ物が嫌い。間違えたくないので必要最低限のことしか話さない。これはインターンをする前の自分である。だが、後悔したくないと思うようになってからは、まず挑戦してみることにした。それで自分に合わないと判断するのは全く問題がないと思う。しかし、以前の私のように、やる前から出来ない嫌いと、と決めつけてしまうと何も始まらない。実際、カラオケでスタッフのみんなと踊り、ハーブの香るクメール料理を毎日食べ、くだらない会話をした。結果、非常に充実した11日間を過ごすことができた。また、周りの人が勧めてくれているのに断るより、挑戦したほうが、相手も気持ちが良い。逃げてばかりではなく、正面から向き合ってみることも良いと知った。
 また、当たり前のことだが、人と人は対等である。なるべく簡単な日本語を使おうと心がけているからかもしれないが、たまに、ため口、命令口調で話す日本人がいた。私は、カンボジアの人を見下しいていると感じた。相手がどこの国の人でも、人は人、自分がされていやなことをしてはいけない。反対に、優しくすると優しさが返ってくる。私は、何か特別なことをしたわけではないが、毎日誠実に働いたと思っている。スタッフの人ともコミュニケーションをとり、職場の雰囲気を明るく、楽しくしたかった。そのためか、最後の出勤日には、サプライズでケーキとプレゼントを用意してくれた。心から感動したし、今後も何か力になれることがあったら、何でもしたいと感じた。どちらもごく普通のことだが、普段の生活で思い出さないことを思い出すことが出来て良かった。

【将来への影響】
 現在、私はまだ就きたい職業が明確に定まっていない。だが、今回の実習を通して、自分の好きなことが見えた。それは、外国人と関わるということである。外国人といっても、結局人は人で有り、区別するものではないが、今まで私が生きてきた19年間の生活と異なった習慣、文化を持っている人と関わりたい。私は、向上心があり、何事にも挑戦してみることが自分の良いところだと思っている。そのため、毎日が新鮮で、新しいものに触れる約2週間のカンボジアでの滞在は、私の生活に潤いを与えてくれた。
 また、私は自分の好きなもの、気に入っているものを人と共有することが好きだということに気がついた。アンコールクッキーで、特にお気に入りの商品を、お客様に買ってもらいたい、また美味しいクメール料理を日本の家族や友人に知ってもらいたい、と思うことが何度もあった。これがどのような職業に繋がるかはわからないが、今まで職業の選択肢にはなかった、なにかを発信する職業、という新たな選択肢が増えた。
 さらに、毎日、日本人観光客と接したことで、私にはあまり旅行会社関係はむいていないかもしれないと感じた。団体で海外旅行をするのは概ね、年齢の高い人たちであり、その人達をまとめあげるのは難しい。今のうちから職業の選択肢として外してしまうのは早いかもしれない、と考えたこともあったが、就活やインターンのことを考えると、取捨選択の時期でもあるのかもしれないと考えるようになった。
実習を通して、好きなこと、苦手なことを改めて見つめ直すことができた。

↑上へ戻る

2. ブリッジ・エーシア・ジャパン (ベトナム)

   国際学部 国際学科 3年 阿閉 陽香

報告発表のスライドはこちらから

【学んだこと】
 異なる場所(日本とベトナム)でスタッフ全員が同じ方向を見て、同じ歩幅で活動を進めていくためにはどうするべきかということは今回の実習での大きなポイントであったと私は思います。BAJでは東京事務所とフエ事務所との間でスカイプを頻繁に行い、意見をシェアしたり、東京事務所側がフエ事務所側が必要としている事項について調べてスカイプ内でパワーポイントを用いて発表を行なったりしていました。私は今回のインターンシップの中でスカイプミーティングに2度、参加したのですが、東京事務所側が調べてきたことを詳細に発表したり、フエ事務所側が分からなかったことについて質問をし、意見を発言したりするなど双方が積極的に意見を交換していました。このようにこまめに情報交換をすることはみんなが1つの方向に向かっていく中で重要だと考えます。
 また、今回の実習で最も学んだことはコミュニケーション能力の大切さです。東京事務所でもフエ事務所でもスタッフの方々が私の意見を聞いてくださる機会が多くあって、他の人の意見も踏まえながらも自分の意見もシェアすること、自分の意見やアイデアへの根拠を明確に持って発表するということの大切さを学びました。また、それは言語が異なる現地でも同じで、伝えることが少し難しくても一生懸命に自分の考えを主張することが大切だと感じました。

【将来への影響】
私はインターンシップに参加する前から私はNGOの活動に興味を持っていました。この実習を通して、より明確に職場やスタッフの方々の雰囲気、実施している活動、現地との関係など理解することが出来たと思います。また、実習を行う以前は一人だけで海外の現地のスタッフと活動することは少し難しいと思っていましたが、実際に現地で活動を行なってみて、一人でもコミュニケーションなど活動を実施していく中で必要なことができ、可能性を感じました。
 東京事務所のスタッフの方々にも青年海外協力隊に参加した人や長年、海外で生活した人たちなど多種多様な人たちがいました。そのような人たちのお話を聞くことは将来のキャリアを考える上でとても貴重な経験や情報になりました。
 やはり、本や講義の中だけでは気付くことが難しいことも今回の活動を通して感じることがあって、その点で今回の実習は私の中でとても大きな意味を持つものであったと思います。


↑上へ戻る

3. CJCC カンボジア日本人人材開発センター

国際学部 国際学科 3年 海老沢 涼羽

報告発表のスライドはこちらから

【学んだこと】

今回の実習を通して、国際協力機関で行われている業務を知ることができた。国際協力と聞くと私は今まで実際に現場に行き、活動を行うというアクティブなイメージがあった。しかし、今回の実習中に行っていたのはデスクワークが中心であり、考えていたものとは違ったが、このデスクワークのような業務も十分に大切であるということを感じた。
 私が今回行ったデスクワークはイベントで使う物や動画の準備であり、当日準備した物が使用され、成功しているイベントの様子を見るとこの準備段階の大切さ、また机と向き合っている状態ではあるが楽しいと感じた。
このことから、国際協力はアクティブな活動だけでなく色んな方向からのアプローチがあり、どれも大切であることを学んだ。
 また、文化交流の大切さついても学んだ。
イベントへの準備のために浴衣の着付けの練習や、よさこいや盆踊りなど日本の踊りとカンボジアのダンスの練習をした。それらをしている時間は私自身もすごく楽しく、みんなも楽しそうであった。イベント当日には沢山のお客さんが訪れ、浴衣の着付けを嬉しそうにしてくれる人、盆踊りやよさこいを一緒に踊りながら見てくれる人、お月見に関した劇を笑いながら楽しんでいる人、お団子を美味しいと食べている人など様々な様子が見られた。他国の知らない文化であるが、体験するとこんなにもみんな笑顔になるのだと知った。相手の国について知る上でも文化交流を行うことは大切だと感じた。
しかし、日本の文化であるにも関わらず私よりもカンボジアの人達の方が上手で詳しかったので私たち日本人はもっと自国の文化を知るべきだとも感じた。

【将来への影響】

  私は、国際協力という面で今までしていたイメージと違う現場を実際に見た。しかし、この経験は私にとって良いものであったと感じる。今まで想像していたアクティブな活動ももちろん必要なことであるが、今回経験したようにデスクワークなどが多い仕事もあること、そしてそれもまた重要な役割を果たしているといることを知ることができたためだ。私は将来について現在明確に考えられていない。しかし、今回の経験から国際協力に関係する仕事を行いたいという気持ちは強まった。

また今回の実習では、笑顔で常に楽しそうに働く彼女たちの姿が一番私の印象にとても残っている。どのような職に就くとしても楽しむ気持ちを忘れないで働けるような職に就きたいと感じた

↑上へ戻る

4.  Earth and Human Corporation (エチオピア)

   国際学部 国際学科 3年 秋村 康平

報告発表のスライドはこちらから


    【学んだこと】

渡航前はワークショップにおける秩序が乱れており、管理ができていないのではないかと感じていたが実際に現地へ行くとワークショップはカウンターパート主導で行い、ディスカッションやグループワークも活発に行われており、参加者の前向きな姿勢を伺うことができた。また参加者が整理整頓を意識的に行うなどカイゼンのマインドを意識した行動も伺うことが出来た。そのためにプロジェクトが上手く進行しているということを理解したと同時に、今回とは逆に彼らの態度があまり建設的でない場合に支援者としてどのような立ち振る舞いをする必要があるのかということを考えることができた。また日本では日本企業のあり方(ブラック企業など)についてあまり良い印象を受けていなかったが、EWTIで実施されているカイゼンのように身の回りの小さなことから意識して行動することによって彼らの上昇志向が高まるなど日本人の働き方が良い方向性に導く可能性があるということを認識することができた。
 総括のプロジェクトにおける立ち位置を見ることによって、どのようにプロジェクトをマネジメントするのかという点を理解することができた。
 本邦研修での掘削技術や電気機械にする講義、アダマの上下水道局やハンドポンプの調査等を通じて主に地下水に関する知識をある程度獲得することができ、プロジェクトの理解をより進めることができた。
 英語が母語でない者同士でコミュニケーションをとる際に、どのような手法を用いると伝わるか、より理解してもらえるかという点を特にワークショップの記録作成補助を通じて学ぶことができた。
 アダマの農村にてハンドポンプの調査を行った際に2つハンドポンプあるうちの1つは機能しておらず、しかし住民は機能する1つがある状況に満足しているという状況であった。この点から住民は機能するハンドポンプ1つに頼ってしまっており、機能しないハンドポンプのメンテナンスが二の次になってしまっていることを理解した。この状況でどのように誰がメンテナンスを行うのかという点が今後の課題の1つであると感じた。
 受け入れ先であるアースアンドヒューマンコーポレーションにて行った総括以外の方とのお話を通じて、プロジェクト内でできることとできないことの区別や国家との利害関係などプロジェクトを実施する上での様々な側面を学ぶことが出来た。

  【将来への影響】
・現地でのインターン中、私がカウンターパート職員に資料の作成方法を伝達する局面があり、その際にどのようにすれば上手く伝わるかという点に非常に苦労した。またワークショップの記録をとる中で発見した課題を責任者に伝達するという目標を第1週の目標として掲げたが、プロジェクトについてあまり理解していないニューフェイスが口を出して良いのかという葛藤が生まれ、第2週にやっとその目標を達成することができた。総括のプロジェクトにおける立ち位置を学んだことはもちろんであるが、私自身が体験した以上2点からも今後国際協力に携わる際にどのような点に注意を払い活動するべきかという点を考えることができた。
 大学卒業後の進路について、大きく国際協力に貢献したいという願望しかなかったが、JICAエチオピア事務所、休日に開催された日本人会やインターン中のJOCVの方々との交流を通じて、自分の中でJOCVが非常にプッシュされた。大学卒業後のビジョンを明確にすることができ、またそのためにやるべきことも明確化された。


↑上へ戻る