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教員プロフィールと卒論テーマ


松尾 昌樹 マツオ マサキ

松尾 昌樹写真

担当科目

地域研究概説、西アジア論、西アジア論演習


メッセージ

 西アジア、特に湾岸アラブ諸国の国民統合について研究を行っています。ある国家の「国民」は、どのように1つの集団としてまとまっているのでしょう か。湾岸アラブ諸国の国民は、言語や習慣、風貎など、共通する点が多くありつつつも、別々の国民ということになっています。彼らを別々の国民に分ける基準 は、いったいどこにあるのでしょうか。

 私はその基準として「歴史」に注目しています。「歴史」は単なる過去の記録ではありません。何らかの目的のために編集された過去の出来事の集合体です。 「国民統合」の観点から言えば、それぞれの国の歴史は「国民をまとめあげるための物語」として機能しています。その歴史はどのように生み出され、どのよう に浸透しているのでしょうか。「物語」から排除された出来事は、どこに埋もれているのでしょうか。

 現在の国境は、不変のものではありません。国境が変化し、国民の枠組みが変化するのと同じように、それぞれの国家の歴史もまた、変化してゆきます。「過 去の記録」とみなされている「歴史」が書き換えられてゆく様を、「国民」の枠組みの変化とあわせて、じっくりと観察してゆきたいとおもいます。


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著書・論文

  • ・「湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ」( 講談社 2010 年 )
  • ・「イマーム国の自己表象」
       (『宇都宮大学国際学部研究論集』 第25 号 2008 年3 月)

卒論・修論

  • 【卒業論文】
  • 2009年度
  • ■「ムスリムの理念と現実―事実上の政教分離体制と社会秩序の維持方法―」
  • 2008年度
  • ■「フランスにおける移民問題―ホスト社会と移民社会との民族的・社会的軋轢について―」
  • 2007年度
  • ■不可分の聖地エルサレム ―国家建設の過程における宗教とナショナリズム
    パレスチナ/イスラエル紛争の鍵となり、解決の糸口が見えないエルサレム問題。その解決が困難になる理由を、十字軍からイギリス委任統治期にいたる歴史的経緯を踏まえつつ、宗教とナショナリズムが結びつくことで排他的な世界認識が構造化される点に注目し、歴史学・政治学・社会学を横断しながら、分析を行った。国際学部らしい卒論になっている。
  • ■集団の形成と表象 世界で最も豊かな国の一つであるアラブ首長国連邦(UAE)の形成過程を、イギリスの植民地主義との関連で考察した。集団としての境界が不明瞭であった19世紀の湾岸地域に侵入したイギリスは、現地勢力を一方的に「海賊」と規定することで、具体的な境界を創出し、これが今日のアラブ首長国連邦の祖形となったことを、「表象」という歴史学の新しい概念をキーワードに説得力を持って描き出している。

受賞歴

宇都宮大学ベストレクチャー賞:歴史と表象(2010年度)


連絡先

matsuom〔@〕cc.utsunomiya-u.ac.jp


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