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宇都宮大学国際学部
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教員インタビュー

文学研究のおもしろさ

 国際学部では、アメリカ文化論とアメリカ文学史、それぞれに対応した演習を持っています。

 アメリカ文化論では、民族や宗教、地域、アメリカンドリームなど幅広い領域においてアメリカの歴史や文化を概観しています。アメリカ文化論演習では、アメリカの歴史をテーマごとにまとめたテキストを一冊決めて皆で輪読しています。最後は、学生が自分で自由に課題を決めて、研究結果を発表します。

 アメリカ文学史では、小説や詩、評論などの歴史を概観しています。文学演習では短編小説と詩を精読して分析し、お互いに意見を交わしています。去年はジュエットという作家の短編を取り上げました。その後は詩を扱い、最後は学生に好きなミュージシャンの詩を分析させ発表させました。 年寄りの私には知らないミュージシャンばかりでした(笑)。

 文学研究では、歴史的背景、つまり作家が育った時代や地域、当時の価値観などを知ることが重要だと思います。また、最近は文学離れが進んでいますが、文学作品を読むことで、違う国の違う人の人生を経験することができます。それらを追求することは、想像力を刺激し、異文化理解にも役立つでしょう。

宇都宮大学 国際学部の魅力

 国際学部の良いところは、少人数教育が行き渡っているところです。少人数ですので、意見を交わしやすい雰囲気です。また、担当を割り振って発表するような授業では一人の負担が大きくなりますが、そのぶん力がつきます。

 様々な専門の教員がいることも魅力の一つです。色々なことを幅広く学んで視野を広げてから自分が関心のあることを見つけ、卒業研究で勉強できるというのは良い環境ではないでしょうか。3年生の後期からどの教員につくかを決めるのですが、それまでは色々な分野の科目をとれます。

 あとは、栃木県内に限らず日本全国から生徒が集まっていることです。こういうことは学生にとって刺激になると思います。

 学生は活発で行動的な人が多いという印象です。授業態度にも関心の高さがうかがえ、積極的です。大学では学生同士の相互影響が大切だと思います。お互いに意見を交わしたり高め合ったりして成長していくものです。この学部はよい環境になっていると思います。 自分や自分の文化と異なるものに関心があるような方は、ぜひ国際学部に来てください。自分とは異質なものを知り、対話することは世界を広げてくれますし、自分を変えてくれます。国際学部には色々な分野や地域の、あるいは言語の教員がいますので、そういった異質なものを学ぶ機会がたくさんあります。

ゼミ生と打ち上げ

受験生へのメッセージ

 常日頃、学生には質の高い本、その分野で優れているとされている本を読んでほしいと思っています。そうした本は決して易しくはありません。しかし、分からないからおもしろいことを学んでいってほしいと思っています。大学1年のときに一般教養の数学の授業で、トポロジーを専門にしている先生が「99%分からなくても1%分かれば何とかやっていける」という趣旨のことをおっしゃいました。なるほど、そういう考え方もあるのかと思いました。分かって、しかもつまらない本など最低だと思います。本だけに限らず何事もそうですが、少し分からないと「つまらない」と投げ出す態度は、自分にとって損になるだけです。難解なものには頑張って自分から近づいていけばいいのです。そのぶん得るものも大きいですから。振り返ってみると、私のアメリカ文学体験はそのようなものでした。

 また、文学に限りませんが、若いうちに芸術にたくさん触れた方がいいと思います。映画、演劇、絵画、音楽、話芸などなど、なんでもいいのです。その中でも名作と言われている「いいもの」に接することが大切だと思います。私はそういうことをもっとしておけば良かったと後悔しています。 感受性が豊かな若いうちに芸術に触れることで感性が磨かれていくことでしょう。

米山先生の著作のご紹介

『国家・イデオロギー・レトリック―アメリカ文学再読』

根本 治監修、松崎 博・米山正文編著
第四章「虚構としての「信」―『詐欺師』と19世紀ユニテリアニズム」担当
南雲堂フェニックス/2009年3月

『他者・眼差し・語り―アメリカ文学再読』

吉田 廸子編集
第四章 「見える愛国者/見えない水夫/見られる他者―『レッドバーン』と『ホワイトジャケット』における黒人表象」担当
南雲堂フェニックス/2005年4月

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取材協力:米山 正文 教員プロフィール

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