カリキュラム - 地域の大学連携による国際キャリア開発プログラム

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国際キャリア教育

開催日程・場所 受講者 / プログラム概要 /  レポート提出

グローバルマインドを養う為の人材育成を目的とする国際キャリア教育プログラムの一環として毎年開催されている2泊3日国際キャリア教育合宿セミナーが15年目を迎え、今年は9月15日~17日に国際キャリア教育セミナーが栃木県青年会館コンセーレにて行われました。

合宿には、宇都宮大学の学部生33名、他大学生8名、高校生6名、社会人1名の総勢48名の多様性に富んだ参加者が集まりました。全体講義から始まり、一線で活躍する各セミナー6名の講師によるパネルトークを終えた後、参加者はそれぞれの分科会に分かれ、担当講師とともに活動テーマを選定し、話し合いを重ねた後、最終日に発表するという3日間という短期間ですが、とても中身の濃いセミナーでした。

セミナー終了後、参加者からは、「周りの人が積極的に発言するのを見て、自分も発信することが出来るようになり、意見を共有することの楽しさを知った。」、「高校生や社会人、他大学の方など普段接する機会の少ない人たちと関わることができ、とても新鮮な経験をすることが出来た。自分では思いつかないような発想や意見を聞くことができ、異なる視点に立って物事を考えることの重要性を実感した。」、「“キャリア形成”というと何か難しいイメージがあったが、仕事を進めるために進む道を広げるために「熱い思い」や「自分の意思の軸」を持つことが一番大事であり、今から、簡単なところからでもできることを学んだ。」等の声が聞かれました。

開催日程・場所

日程:2018年9月15日(土)~9月17日(月・祝) 2泊3日

会場:コンセーレ (栃木県青年会館)  

住所:栃木県宇都宮市駒生1丁目1番6号    

  

※「コンセーレ (栃木県青年会館)」に集合して下さい。
  (JR宇都宮駅西口からバスで15分程度)    

受講者

対象者:栃木県内外の大学生や社会人等

定 員:60名(先着順)

参加費:12,000円(宿泊費、食費込)


<注意事項>
既に行われた「国際キャリア開発」「国際キャリア開発基礎」「国際キャリア開発特論」を履修し単位を取得した宇都宮大学の学生は、今回履修しても単位が重複して付与されることはありません。

プログラム概要(予定)


<1日目> 9月15日 土曜日

9:00~ 9:30  受付

9:30~ 9:45  開講式/オリエンテーション

9:50~12:00  全体講義/ワークショップ

12:00~12:50  昼食

13:00~13:20  趣旨説明/分科会発表のプレゼン方法説明

13:20~15:20  パネルトーク

15:50~17:50  分科会 参加者は分科会を一つ選択します。

18:30~20:00  交流会



<2日目> 9月16日 日曜日

7:30~ 8:20  朝食

8:30~12:00  分科会

12:00~12:50  昼食

13:00~15:30  分科会

15:30~17:30  分科会まとめ/中間発表準備

17:30~18:30  中間発表

18:30~19:30  夕食

19:30~21:30  発表準備(自由)



<3日目> 9月17日 月曜日

7:30~ 8:20  朝食

9:00~10:00  発表準備

10:00~12:20  全体発表

12:20~13:10  昼食

13:20~15:00  振り返り/意見交換/全体総括 等

15:00~15:15  閉講式

15:30  バスで宇都宮大学・宇都宮駅に移動・解散(現地解散も可)


      

全体講義

混迷の時代の国際キャリアを考える ー真のグローバル人材に必要な条件ー
講師:重田 康博氏(宇都宮大学 国際学部 教授、国際キャリア教育運営委員会委員長)

今世界は混迷の時代と言われています。その混迷の時代を生きるための真のグローバル人材とは何か、その必要な条件を具体的な事例を示しながら紹介し、国際キャリア形成について考えます。

<プロフィール>
1956年生。北九州市立大学大学院社会システム研究科博士後期課程修了(博士・学術)。国際協力推進協会(APIC)主任研究員、クリスチャン・エイド 客員研究員(イギリス・ロンドン)、NGO活動推進センター(現、国際協力NGOセンター、JANIC)主幹等を経て宇都宮大学国際学部教授、国際学部 附属多文化公共圏センター副センター長、専門は国際開発研究、国際NGO研究。オックスファム・ジャパン監事。開発教育協会評議員、JVCとちぎ ネットワーク代表。CMPS福島乳幼児妊産婦プロジェクト・アドバイザー。著書に『NGOの発展の軌跡』(明石書店 2005)、『国際NGOが世界を変え る』(共著、東信堂 2006)、「第4章ミレニアム開発目標」田中治彦編著『開発教育-持続可能な世界のために』(学文社 2008)、『激動するグロー バル市民社会-慈善から公正への発展と展開』(2017)他。

分科会

参加者は分科会を一つ選択します。

分科会A:ゼロからの挑戦:チャンスはつかむもの
講師:石川 尚子 氏(オリオンコンピュータ 代表取締役、オリオンIT専門学校 理事長)

ゼロから起業した経験の中で、継続することの大切さ・変化する勇気・チャンスを生かすコツを体験談をもとにお話しさせていただきます。その中から、今の時代にマッチした実践の形を、皆さんと考えていきます。

<プロフィール>
栃木県立今市高等学校卒業後、地元企業に就職。いくつかの職業を経験の後、最後の仕事で出会ったコンピュータの可能性を感じ、1998年オリオンコンピュータ㈱設立。その後2005年オリオンIT専門学校設立。現在、アジア圏の留学生に沢山学んでいただいております。


分科会B:民際協力:復興から地域の自立的発展に向けて
講師:西森 光子 氏(特定非営利活動法人パルシック 東京事務所 民際協力担当)

講師がこれまで経験してきたスリランカおよび東京事務所での業務を紹介しながら、民際協力(国際協力)に必要なことは何か一緒に考えます。

<プロフィール>
国立国会図書館に勤務の傍らNGOのボランティアを経験した後、ケニアでのインターンを経て、スリランカでの現地駐在員として内戦復興事業を担当。帰国後は東京事務所でスリランカ、マレーシア、石巻での事業を主に担当。英イーストアング リア大学開発経済学修士号取得。


分科会C:NGOにとっての国際協力~あなたはどこから世界を見る?~
講師:渡辺 直子 氏 (特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター 調査研究・政策提言/南アフリカ事業担当)

同じ物事でも人によって捉え方は様々。これは国際協力の現場にも当てはまります。分科会ではワークショップなどを通じて自分のものの見方を意識化、将来どの立場で何をしたいのか、そのために必要なことを考えます。

<プロフィール>
イギリスの環境保護NGO勤務、日本の大学院を経て、2005年南アフリカ事業担当としてJVCに参加。2010年度より同国現地代表を経て、2012年度より再び現職。2013年からモザンビーク小農組織との合同調査を開始、現在までに9回の現地調査を行う。アフリカ、ブラジルの市民社会組織とともに、国境を超えたアドボカシー活動を展開している。


分科会D:国際協力・国際開発を仕事にすること考えて見ませんか?
講師:福村 一成 氏 (宇都宮大学農学部農業環境工学科 准教授)

仕事としての開発協力には何が必要?「途上国に貢献!」の強い思いで仕事は可能か?てなことを考えながら、これからの学びや研鑽の具体的な目標を描き、最後は「何とかなるなぁ」と感じてもらえることを目指したい。

<プロフィール>
香川大学農学部卒業、建設コンサルタントを経て、青年海外協力隊(農業土木・エチオピア)に参加。その後、JICA筑波農業センタ-研修指導員、東京農工大・アリゾナ大大学院、JICA短期専門家、などを経て2000年より宇都宮大学農学部。専門分野は土壌物理、土壌中の物質移動、農地保全、乾燥地の節水かんがいなど。


分科会E:防災から多文化共生について考えよう
講師:飯塚 明子 氏 (宇都宮大学 留学生・国際交流センター 助教)

日本で暮らすことは、自然や災害と共生すること。まず日常生活と防災について考えた後で、外国人や多様な背景を持つコミュニティにおける防災について皆さんと一緒に考えたいと思います。

<プロフィール>

米国の大学を卒業後、インドのNGOでのインターンシップを経て、神戸のNGOで海外災害復興支援に従事。オランダの大学院で国際協力を学び、ベトナムに3年間駐在しコミュニティ防災事業に従事。その後、京都大学で地球環境学博士を取得し、スリランカに4年間駐在し防災分野の官民連携事業を運営。昨年4月から宇都宮大学留学生・国際交流センター。兵庫県出身、2児の母。



分科会F:違いを強みに変えるコミュニケション
講師:岩井 俊宗 氏 (特定非営利活動法人とちぎユースサポーターズネットワーク代表理事)

人間関係の構築においても、また違いを強みとして活かしていく上でも基本となるコミュニケーション。相手の心を開かせ、真の情報を引き出していく質問力や関わり方の他、人との関わりの求心力となる提案力を議論と演習を行いながら、実践的に身につけていきます。

<プロフィール>

1982年宇都宮生まれ。宇都宮大学国際学部卒。大学では国際協力における住民主導の開発と市民組織を専攻。その後、NPO、NGOを支援するセンターでボランティアコーディネーターとして勤務。08年若者の力を活かして地域の課題解決・活性化の加速するコーディネートを専門とするNPO法人創設し、現在まで代表を務める。多くの市民の巻き込み地域課題に向かう事業の創出・支援に取り組む。



レポートの提出について

宇都宮大学等で履修登録をしている学生はレポートの提出が必要となります。

成績評価は、2泊3日の全日程への参加を条件として、出席状況(40%)およびレポート(60%)とします。詳細は事前説明会後に掲載します。