カリキュラム - 地域の大学連携による国際キャリア開発プログラム

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国際キャリア実習

平成29年度夏期国際キャリア実習生の報告・発表内容

1. アンコールクッキー(カンボジア)

   国際学部 国際文化学科 4年 吉田 涼菜

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【学んだこと】

アンコールクッキーの店舗、工場には日本人が一人もいなかった。社長は日本人だが、出張等で多忙なためカンボジアのお店、会社にいることは少ないと聞いた。しかし、それでも、お店のスタッフには接客に必要な日本語が身についていたし、リーダーである1人のスタッフが日本語での商品説明を作っていた。マネジャーがいて、リーダーがいて、そのリーダーが毎日スタッフをまとめているからお店が日本人スタッフなしでも回り、お客様はほぼ日本人ではあるが、日本人に合う接客ができているのだと感じた。

【将来への影響】

やはり、私は人と話すことや何かを説明したり、商品を紹介したりすることが好きだと思った。また、今回気付いた点はデスクワークも自分が、仕事をどうするか自分のペースで決めて仕事ができたので良いなと思った。これからの長い人生の中でやはり一度は海外で働くという考えが鮮明になったので良かった。

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2. 株式会社パデコ(カンボジア)

   国際学部 国際社会学科 2年 森島 光太郎

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【学んだこと】

    1.仕事とプライベートがはっきりとしていることがうかがえた。朝も業務開始の15分ほど前に
    事務所に入り、終了時刻であった17時を過ぎると、きりの良いところで仕事を止め、可能な限り職
    場をあとにしており、自分も将来、仕事とプライベートを区別できる環境で働きたいと改めて感じ
    た。

     2.事務所にいた方々から進路についていろいろお話をお聞きし、国際協力の現場などで活動す
    るためには、大学院への進学も検討するべきであると感じた。いくら途上国とはいえ、活動先で出
    会う政府関係者は修士号や博士号を持っている人が多くいる。そんな中で学士しか持っていないと
    影響力に欠ける可能性があるなど、今後の進路について改めて考える機会となった。
     

 3.カンボジアで教育開発や教員養成大学の設立をプロジェクトを行ううえでの様々な課題や問
 題を知ることができた。やはり日本で仕事をするのと海外で仕事をするのでは、物事の進行度に大
 きな差がみられる。時間に厳しい日本では常識的にうまく物事が進むことも、海外では思うように
 進まないこともある。それらをあらかじめ想定したうえでプロジェクトの計画を立てる、そして想
 定外の事態にも対応できる判断力や柔軟性が非常に重要であると感じた。

【将来への影響】

 1.まず実感したのが、海外で働いたり国際協力の現場で働くためには、英語をはじめとする外国
 語が話せなければ仕事にならないということである。今回のインターンシップでは翻訳作業や、英
 語での資料作成をさせていただいたが、これは無論英語が分からなければできない作業であった。
  2.今現在国際協力の現場で活動してらっしゃる方々のお話を聞き、進路は様々であると改めて
 感じた。大学卒業後に一度就職をしてから社会経験を積む、もしくは大学院に進学するなど、道は
 一つではないのだと、これから自らの進路を決める際に非常に参考となるお話をたくさん聞くこと
 ができた。

 3.海外でプロジェクトを進める中で、様々な問題が発生する。それらに対処するためにも、そ
 の国の文化や社会についての知識を深めるだけでなく、国際協力や開発のノウハウを今後、大学で
 の講義や様々な活動を通して学んでいきたいと思う。

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3. 国際開発救援財団(FIDR)(カンボジア)

    国際学部 国際社会学科 4年 兵藤 花恵

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【学んだこと】

FIDRは手広く事業を展開していて、そのほとんどが政府と協力して行っているという、影響力の大きい団体です。例えば、カンボジアには栄養学というものが普及していないため、子供たちは栄養バランスのとれた食事をとることができず、多くが栄養不足の状態でした。特に顕著だったのが、入院患者であったため、国立小児病院と提携し、病院給食センターを建て、医師や看護師に栄養学の重要さを広め、給食管理システムをつくりました。現在は次の段階に進み、政府からの要求で食事バランスガイドの作成をし、来年度から導入される保健の授業の中にFIDRがつくった栄養科目が教科書に記載される予定です。
 また、農村での活動としては、事業対象地となっている村々に農民組合を形成し、今度は複数の農民組合の理事を集めて一緒に研修を行います。そこで、お互いの村の強みや弱みを話し合い、さらなる収入向上について新しい計画作成を彼ら自身に行わせます。その活動の中で、今まで疎遠だった農民同士の連携がとれるようになり、団結力が増し、交渉力が高まりました。このような様々な事業は、成果が出るまで10年近くかかっています。何か変革を起こすには、計画を練り、それを事業対象者に理解してもらい、継続して実行してもらう必要があります。年月とともに築きあげてきた信頼関係を基に事業は成功に導かれます。お金や機材を買い与えるだけでは持続可能な発展にはつながりません。事業対象者同士で何が必要か、何を今持っているのか、何が足りないのか、これからどうしたい、どうなりたいのかということを話し合ってもらい、彼ら自身に事業を展開してもらうことが重要です。
 NGO
はあくまでもそのファシリテーターであるのだということに気づきました。また、事業を行う中で、計画通りに進まないことも多々ありますが、それでも根気強く、全員で協力して事業を継続していく力が必要であると感じました。

【将来への影響】

現地に住んで国際協力をするということは、確固たる意志と情熱を持ち続けること、いかなる状況にも動じずに対応できる精神力と忍耐力、バックグラウンドが異なる人とも上手にコミュニケーションをとり、相手を理解し寄り添うことができることができる人でなければならないと思いました。特にこの中でも重要だと感じたのは、コミュニケーション能力です。事業対象者の多くは英語を話すことができないため、彼らの言語を理解する必要があります。また、育った環境が一人一人異なるため、考え方や考えるスピードが人によって異なることを意識し、心地よい関係を構築し、保つことも求められます。いかに事業対象者と関係を深め、信頼関係を築きあげていくかが事業成功のカギになるということを実習中に感じました。また、国際協力の分野は、社会経験や学歴(大学院卒業など)を持つ者が必要とされるため、新卒ではなく、多くの事を学んでから入るべき業界であると思いました。いつか将来、国際協力に携わりたいと考えているので、これからは英語力やコミュニケーション能力に磨きをかけ、自分自身が価値ある人間になれるよう、成長していこうと思いました。

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