カリキュラム - 地域の大学連携による国際キャリア開発プログラム

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国際キャリア開発

開催日程・場所 受講者 / プログラム概要 / 全体講義 / 分科会 / レポート提出


合宿セミナーの様子

2013年国際キャリア開発プログラムの「国際キャリア開発」合宿セミナーが、8月31日(土)~9月2日(月)に栃木県青年会館コンセーレで開講されました。

今回のセミナーでは、宇都宮大学の学部生・院生41名、他大学生3名、高校生1名、社会人1名の総勢46名の参加となりました。本セミナーは、グローバル時代のキャリア形成を考えるというテーマをもとに、地域からのグローバル化(Globalization)と地域のグローバル化(Glocalization)に対応するための人材育成を目指す合宿形式の集中授業です。オリエンテーション、全体講義、分科会講師による講義、パネルトーク、分科会、分科会の中間・全体発表と、充実したスケジュールで構成されました。

国際分野で活躍されている講師とともに、参加者が、働くとは何か、そして仕事と地域や世界とのつながりについて考え、積極的に発言・意見交換を行うことができました。それぞれの目標に向かい努力を重ね、国際キャリアに関する理解を深めることができ、無事に全員がセミナーを修了することができました。

参加者からは、「自分が今まで興味がない分野を、新しく学ぶことができ、自分の視野を広めることができた。」、「学びの多い本当に充実したプログラムだった。」、「とても有意義で、やりがいもあり、学ぶことが沢山あって、自分が成長できた。」等、多くの前向きな声がありました。

来年度も、開催を予定しておりますので、国際協力や国際交流に関心を持ち、将来、国際的な問題に対応する職場や海外で働いてみたいと考える皆さん、是非、ご参加ください。多くの方のご参加をお待ちしています。


開催日程・場所

日程:2013年8月31日(土)~9月2日(月) 2泊3日

会場:コンセーレ (栃木県青年会館)  

住所:栃木県宇都宮市駒生1丁目1番6号    

  

※「コンセーレ (栃木県青年会館)」に集合して下さい。
  (JR宇都宮駅西口からバスで15分程度 アクセスマップ)    

受講者

対象者:栃木県内外の大学生や青年

定 員:80名(先着順)

参加費:10,000円(宿泊費、食費込)


<注意事項>
既に行われた「国際キャリア開発基礎」「国際キャリア開発特論」を履修し単位を取得した宇都宮大学の学生は、今回履修しても単位が重複して付与されることはありません。

プログラム概要(予定)


<1日目> 8月31日 土曜日

9:00~ 9:30  受付

9:30~ 9:45  開講式/オリエンテーション

9:50~12:00  全体講義/ワークショップ

12:00~13:00  昼食

13:00~13:20  趣旨説明/分科会発表のプレゼン方法説明

13:20~14:50  分科会講師の講義(1人10分)

15:10~16:40  パネルトーク

16:50~17:50  分科会 参加者は分科会を一つ選択します。

18:00~18:20  チェックイン

18:30~20:00  夕食/交流会



<2日目> 9月1日 日曜日

7:30~ 8:20  朝食

8:30~12:00  分科会

12:00~13:00  昼食/記念撮影(集合写真)

13:00~15:30  分科会

15:30~17:30  分科会まとめ/中間発表準備

17:30~18:30  中間発表

18:30~19:30  夕食

19:30~21:30  発表準備(自由)



<3日目> 9月2日 月曜日

7:30~ 8:20  朝食

9:00~12:00  全体発表(発表10分、質疑応答5分、講評5分)

12:00~13:00  昼食

13:00~15:00  振り返り/意見交換/全体総括/アンケート記入 等

15:00~15:15  閉講式

15:30~  バスで宇都宮大学・宇都宮駅に移動・解散(現地解散も可)


      

全体講義

今求められるグローバル人材とは?
 講師:田巻 松雄 氏(宇都宮大学 国際学部長)

「地域のグローバル化」と「地域からのグローバル化」に対応する「グローバル人材」育成の意義と課題をキャリアという視点に引き付けてお話しします。

<プロフィール>
1956年生まれ。宇都宮大学国際学部長。筑波大学大学院社会科学研究科修了。社会学博士。
1996年より宇都宮大学国際学部に勤務。2008年、国際学部が地域の国際化を推進する教育研究拠点として開設した多文化公共圏センターの初代センター長に就任。現在、外国人児童生徒支援を目的とする宇都宮大学HANDSプロジェクト研究代表を務める。

分科会

参加者は分科会を一つ選択します。

分科会A:前例が無い!だからやってみよう!
 講師:秋元 信彦 氏(株式会社パン・アキモト 本社営業部 部長  なんでも係)

当社が何故パンの缶詰の開発をしたか? 何故救缶鳥プロジェクトを立ち上げたのか? 何故海外展開を始めたか? 何故当社の社員は大きな声で挨拶ができるのか? 等々、主に私が経験した失敗談より「諦めなければ必ず道は開ける」等の内容でお話し致します。

<プロフィール>
1979年生まれ。栃木県黒磯南高校卒業。トラベルジャーナル旅行専門学校卒業。コンコーディアユニバーシティーカリフォルニアへ1年半の遊学 (米国同時多発テロ発生の為、帰国)
2001年 株式会社HISに入社 
2007年 株式会社パン・アキモト入社
2012年 TREP(とちぎ良品エキスポートプロジェクト)立ち上げ

分科会B:HIV/AIDSから考える世界と日本~自分たちのエイズ・キャンペーンを創ってみよう~
 講師:吉田 智子 氏(日本コカ・コーラ株式会社 広報・パブリックアフェアーズ本部 コミュニティコネクションズ マネジャー)

目的は二つ。HIV/AIDSをサンプルに、世界の課題と自分とのつながりを考えること。そして、自分たちのエイズ・キャンペーンを創ってみること。動きましょう。

<プロフィール>
1977年生まれ。津田塾大学卒業後、ニューヨーク大学大学院で国際地域保健教育を専攻(公衆衛生学修士号)。IOMカンボジア事務所インターンを経て帰国。
民間企業で広報・社会貢献活動を担当する傍ら、国内外のエイズ対策キャンペーンの企画実施、助成金の審査、企業での社内啓発・支援活動などに広く取り組む。

分科会C:何のための国際協力:“援助”の功罪と“寄付”の是非を考える
 講師:湯本 浩之 氏(宇都宮大学留学生・国際交流センター准教授)

タイ北部の少数民族の村でたまたま見かけた1枚の看板。「この村の小学校に10ドル寄付して下さい」との呼びかけに、あなただったらどうするか?国際協力を疑似体験するワークショップを通じて、“援助”や“寄付”のあり方や問題点について考えます。

<プロフィール>
大学卒業後に在中央アフリカ共和国日本大使館に2年間在勤。帰国後、NGO活動推進センター事務局次長、開発教育協会事務局長、立教大学文学部特任准教授などを経て、この4月より現職。専門は、国際教育論(開発教育・グローバル教育・参加型学習など)。

分科会D:ジェンダーの視点から考える開発協力 
 講師:甲斐田 きよみ 氏(オーピーシー株式会社海外コンサルタント部 コンサルタント 愛知淑徳大学大学院グローバルカルチャーコミュニケーション研究科 非常勤講師【ジェンダーと開発】)

途上国の開発問題において、ジェンダーに関わる課題とは何か、ジェンダーの視点から開発協力を実施するにはどうすればよいのか、アフリカでの事例を基にしたロールプレイを通して議論します。

<プロフィール>
東京都庁、青年海外協力隊(ニジェール)、国連ボランティア(レソト)、JICAジュニア専門員(ジェンダーと開発)、JICA専門家(ナイジェリア)を経て現職。ジェンダー、コミュニティ開発を専門とし、アフリカで女性の生活向上及び行政官の能力向上支援に携わる。名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程満期退学。

分科会E:外国人生徒から教わったこと
 講師:若林 秀樹 氏(宇都宮大学国際学部 特任准教授)

日本での外国人児童生徒教育の現状と課題を知り、学校や社会のあり方について議論する。また講師自身、教員として外国人生徒に関わりながら考え方や生き方が変容していった経緯に触れ、職業観や人生観についても自由に討論したい。

<プロフィール>
1962年生。栃木県公立中学校教諭を24年勤め、内15年間は外国人児童生徒教育に携わる。栃木県内の外国人児童生徒教育分野での支援者ネットワーク構築、初期指導教室設置の提案、不就学対策などの活動に傾倒。2005年より宇都宮大学重点推進研究「外国人の子どもたちの教育・生活環境をめぐる問題」に関わり、2008年より「外国語特別講義Ⅰポルトガル語非常勤講師」を経て、2010年4月より現職。1997年4月から2011年3月まで栃木県警民間通訳人。
著書は『教員必携 外国につながる子どもの教育』シリーズ(宇都宮大学HANDSプロジェクト刊)ほか。

分科会F:観光まちづくり
 講師:内藤 靖 氏(株式会社テラクリエーション 代表取締役   (公社)栃木県経済同友会 国際化推進委員会委員長)

少子高齢化が進むわが国にとって、国内観光需要を喚起することは交流人口の増加につながり、それは単に観光産業にのみ寄与するものではなく、地域の振興、活性化・観光とは直接関わりのない商工業の発展にも影響を及ぼす。
分科会では、全国各地で行われている観光まちづくりの事例を基に議論を進め、地域を核とした観光プランを作成する。

<プロフィール>
1960年長野県生まれ。東海大学工学部経営工学科卒業後、計測器開発ベンチャー企業に就職、主に本田技術研究所向けのデバイス性能試験システムの開発及び、システムエンジニアリングを担当。America Honda Motor Co.,Inc.、ルノーサムスン自動車などで現地業務に従事。その後独立、1998年(株)テラクリエーションを設立現在に至る。2011年より(公社)栃木県経済同友会・国際化推進員会委員長。「アジアを中心とした観光客誘致(2011年度~20012年度)」、「グローバル人材育成(2013年度~2014年度)を担当。

分科会G:新聞とは、新聞記者とは ~地方紙記者10年の経験から~
 講師:田面木 千香 氏(下野新聞社 記者)

新聞制作の過程をはじめ、実際の取材活動や記事執筆についてお話しするほか、記事を使い、さまざまな側面を持つ社会事象をどう捉えるか、考える場も設ける予定です。

<プロフィール>
1980年岩手県生まれ。1999年宇都宮大学国際学部国際社会学科に入学。中村祐司研究室。卒業後、下野新聞社に入社。記者として足利総局、くらし文化部、政経部県政担当、日光今市総局に勤務。現在の社会部社会班では、事件・事故の取材と、主に労働・教育分野を担当している。

分科会H:住空間デザインから異文化を見る
 講師:野口 朝夫 氏(野口朝夫建築設計所 代表)

いくつかの住宅プランを読み込み、日本とアジア、欧米の空間構成を比較することで、日本の空間が持つ特徴と個性を明らかにし、住空間における文化の違いを学びます。

<プロフィール>
早稲田大学で建築史を学び、吉村順三設計事務所にて建築設計に携わる。1982年 ラオスの子どもに絵本を送る会(現 特活ラオスのこども)を設立。事務局長として運営にかかわる。また設計事務所を自営し、主に住宅設計に携わりながら、専門学校、大学でインテリア・住空間を25年にわたり教える。現 日本デザイナー学院校長

レポートの提出について

宇都宮大学等で履修登録をしている学生はレポートの提出が必要となります。

成績評価は、2泊3日の全日程への参加を条件として、出席状況(40%)およびレポート(60%)とします。ただし、レポートは配布してある「事前学習資料集」のワークシート欄に手書きで記入するか、以下のリンクにある提出用ワークシートをダウンロードしてワークシート欄に打ち込み、ワード印刷したものとします。提出先は「修学支援課」とし、提出期限は9月9日(月)午後5時(厳守)までとします。

期末レポート用ワークシートはこちらから [word;0.3MB]