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学生活動紹介

佐野高校での国際交流報告 

国際学部4年 加藤ジオランデル

  

6月24日金曜日の午後、栃木県立佐野高等学校・同附属中学校の高校一年生たちとの国際交流会が行われました。各クラス(計4クラス)に宇都宮大学国際学部生が二人一組で訪問し、英語によるプレゼンテーションとディスカッションを行いました。

準備の際、生徒たちに何を伝えるべきかに悩みました。「グローバル化とは何か」「グローバル人材にならなければならないのか」「なぜ英語を学ぶのか」「異文化理解をするためにはどうすればよいのか」など様々なテーマについて議論し、生徒たちに伝えるべきことを吟味しました。私たち大学生から高校生たちに伝えたいこと、それは「世界は広く、深い」ということです。若輩者の私たちが世界について語るにはまったく及びませんが、学びのなかで感じる世界の一端に触れる「喜び」、そして無限の「可能性」を高校生たちにも感じてほしいのです。難しいテーマですが劇や紙芝居・映像等を使い、分かりやすく説明する工夫をしました。

私とマレーシアからの留学生が担当したクラスでは、マレーシアとフィリピンに関するプレゼンテーションを行いました。最初の数分はマレー語とタガログ語、その後留学生と私の英語を聴いてもらい、言語の違いと言語の役割について考えてもらいました。留学生は自国の文化を紙芝居で紹介しました。彼女は宗教上の理由から、食べ物を買う際には成分表示をしっかりと確認します。生徒たちは、宗教を理由に食べるものが制限されるということに驚いていました。

私はフィリピン政府観光省が制作した映像を流しました。生徒たちのフィリピンのイメージは貧困やゴミ山などのマイナスなものでした。もちろん、フィリピンにはそういう一面もあります。しかし、それだけではありません。映像ではフィリピンの華やかな町並み・美しい自然・豊かな食文化・愉快な人々が映し出され、高校生たちは見入っていました。自分の固定観念を疑い、物事を多面的に考察することの大切さを伝えました。

両国に関する全体発表の後は、クラスを二つに分けてワークショップを行いました。私のグループでは、私のような外国にルーツを持つ児童・生徒の現状についてディスカッションをしました。外国人労働者の増加に伴う外国人児童の増加と教育現場の課題、外国人児童のアイデンティティの混乱等について話し合いました。生徒たちは真剣に聴いてくれました。フリートークの時間では、政治や歴史に関する鋭い質問も飛んできました。英語によるディスカッションのため、英語の質問を聴いて、英語で答えることに戸惑う生徒もいました(他言語での質問は許可しました)。自分の想いを伝えられないという葛藤も生徒たちにとって貴重な体験になったと思います。

後日、受講した高校生から英語・日本語で感想が送られてきました。そこに書かれた言葉にとても嬉しく感じるとともに、生徒たちにとって今回の活動が、世界の多様性に触れる機会、そしてそれぞれの社会や文化について考える機会に少しはなったのではないかと考えています。また、私たち大学生にとっても今回の高校生との交流は、高校時代の自分を思い出し、自分の成長を確認するとともに、学びへの励みにもなりました。近い将来、彼らと再び「広く、深い世界」のどこかで出会うことを楽しみにしています。

  


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