インタビュー:留学体験談(宇大から世界へ)

自分で見ることの大切さ

山下 凪紗

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フランス オルレアン大学

今は簡単にネットで情報が得られる時代です。しかし、実際に行ってみないと分からないことがたくさんありました。ネットに書かれた情報や人から聞いた話は、その人の観点でしかなく、自分の目で見ることの大切さを感じました。フランス人はバカンスを楽しみに働いていたり、集合時間通りには来なかったりなど文化の違いがたくさんあり、フランスの文化を通して自国の文化や言語について改めて考えるとても良い機会になりました。その中で、ここは日本の方が好きだな、逆にここはフランスの方が好きだなと感じることがありました。また、街を歩いていると知らない人にニーハオと言われたり、日本人や韓国人がみんな同じ顔に見えると言われたりなど、ヨーロッパやその他の地域からアジアがどのように見えているのかも知ることができました。約1年の留学が、結果的に半年の留学になってしまい心残りもありますが、貴重な経験ができたことをうれしく思います。

ぜひ、学生のうちにできることにたくさん挑戦してみてほしいと思います。

不安でも大丈夫!!

千葉 大雅

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ロシア イルクーツク国立大学

大学に入る前から留学に行きたいと考えており、選考に応募したことがきっかけでロシアのイルクーツク国立大学に留学しました。宇都宮大学と協定校だったのですが、ロシアの大学の事情により一時中断されていて、今年からまた派遣が再開されました。そのため去年留学に行った先輩などいなかったため、とても不安な気持ちで留学を迎えました。 その心配は1ヶ月もすればどこかへ行ってしまうかのごとく生活に慣れることができました。というのも、周りの人が外国人に対してとても優しく、困っていた時にはよく助けて頂きロシアに対する恐怖心というものは一気に無くなったためでした。

授業は毎日2コマずつ行われていて、レベル別に外国人向けの授業が開講されているため、自分のレベルに合ったペースで学ぶことができます。授業後には留学生はフリーな時間が多く、自主学習や趣味といった自分の時間を確保できます。そのため、自分でどう過ごすかが重要でした。私は自主学習のほかに、ロシア人の友達と関わろうとしました。大学には日本語学科があり、日本人の先生もいるため、ロシア人と関わる機会があったのは私にとってありがたいことでした。大学外でも日本の市と姉妹都市関係にある街が近くにあり、その記念式典にも参加させていただけることもありました。 このようにロシアの方々と関わる機会がたくさんあり、イルクーツクは語学を伸ばすにはとても良い環境です。もちろん言葉が伝わらない、言いたいことが言えないことで落ち込むことがありましたが、それを次に生かすことで徐々にコミュニケーションが取れるようになってくるので大丈夫です。皆さんも留学を考える際にロシアを検討してみてはいかがでしょうか?

留学というひとつの選択肢

髙田 伊知郎

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ドイツ エアランゲン・ニュールンベルク・フリートリッヒ・アレクサンダー大学

高等学校の英語教員になることを目指す中で、専門性のある知識を磨き、それを伝える技術を高めたいと考え留学を決意しました。言語習得に加えて、専攻している環境政策の学びを両立できる環境としてドイツを留学先に決めました。

留学の魅力は、その街に住んで学ぶことができることだと思います。ドイツの大学生と一緒に食堂でご飯を食べる、地元の人たちと同じスーパーで買い物をする。そんな当たり前の生活から、ドイツ人の人柄やドイツ文化の背景を知りました。エアランゲン大学には世界中から留学生が来ています。留学先でしか出会えない多様な仲間たちと日常的に関わり、学問に真摯に向き合う姿に刺激をもらいながら学ぶことができました。

このウェブサイトをご覧になっている方は、国際学部で学ぶことの楽しみや留学への憧れを抱いていることと思います。留学は選択肢のひとつです。自分の理想や目指すものを叶える方法を、色々な角度から検討してみてください。

チェコってドコ?

佐藤 美波

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チェコ共和国 パラツキ―大学

交換留学に行く話を家族や友人にすると、必ず聞かれたのは「チェコってそもそもどこにあるの?」という質問です。

私がそんな日本人にあまり馴染みのない国を選んだのは、第一に「学部留学」ができることが理由です。一口に交換留学といっても、提携大学の語学学校へ行くものと、学部に行くものの二つに分かれます。私は英語「の」勉強ではなく、英語「で」勉強したかったので学部留学ができるパラツキ―大学を志望しました。

世界中からやって来た留学生と寮で共同生活をし、彼らと授業に参加する生活はとても刺激になりました。時に言語面でつまずくこともありましたが、日本人の少ない留学先ということもあり、積極的に英語で様々な人と関わることで克服しました。留学中に出会った友人たちとは、今でもチャットや電話、プレゼントを贈り合うなどしています。

チェコは地理的にヨーロッパの国々へアクセスがとても良いので、留学中に様々な国を訪れました。それでも私は声を大にして「チェコが一番好き」と言えます。なぜか気になる人はぜひ行ってみてください!

自分で切り拓く留学体験

銘苅 実祐

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ペルー ポンティフィシア・カトリック大学

私はペルーでの留学生活を通して、自分の世界を広げることの大切さを学びました。

到着してからの約2週間は言語の壁に打ちのめされ心から楽しめる心境ではありませんでしたが、母語ではない言語の中で生活するのですから当然です。私が大切にしていたのは腹を括って勉強することと、下手でもコミュニケーションを諦めないことでした。そうすると3カ月も経つ頃には周りに驚かれるほど話せるようになりました。

言語の壁を越えた先には多くの学びと充実した留学生活が待っています。私の留学先の大学は毎年約200人もの留学生を受け入れており、国際色豊かな大学です。私のシェアハウス仲間もドイツ、フランス、メキシコなどの様々な国から来ており、彼らとの文化トークは家での楽しみの一つでした。現地学生とも積極的に交流していたおかげで誕生日パーティーに呼んでもらったり、地元に行って町を案内してもらったりと興味深い体験もしました。

私が思う交換留学最大の利点は、このように自分の努力次第で留学生や現地の人々などと沢山交流し、行動範囲も知識も広げていけることです。これから留学へ行く皆さんも、ぜひ自分の可能性を信じて積極的に自分の世界を広げていってください。

かけがえのない経験

伊藤 諒香

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アメリカ ヴィンセンス大学

漠然と留学したいという気持ちを持ちながら大学に入学し、アメリカへの留学を決めました。留学の準備期間はとても不安で、想像ができないアメリカ生活にそわそわしていました。しかし、いざ行ってみるととても充実した大学生活を送ることができました。渡航後の数ヶ月は慣れないことが多く苦労しましたが、慣れていくと忙しい毎日を楽しむことができました。コミュニケーションすべてが英語でなされる環境のため以前はどうしても気になっていた文法を気にせず、伝えるということを意識して英語を話すようになりました。時には間違いを指摘してもらい周りの人に助けられながら英語力の向上ができたと感じています。

「留学」というと勉強をしに行くというイメージが強いかもしれません。しかし、それ以上に外国で生活をすること自体がとても貴重な経験になったと実感しています。観光では行かないであろう公共交通機関のない田舎町で、時にはホームステイという形でアメリカの文化・生活を体験できたことが貴重な財産になったと感じています。

知らない世界へ飛び込もう

和田 彩那

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タイ カセサート大学

宇都宮大学では学べないことが学びたいと思ったことと、東南アジアに興味があったので、カセサート大学のマーケティング学科に留学しました。大学では、世界各地から来た留学生やタイ人の学生と一緒に授業を受け、休日には友達とご飯や旅行に行ったり、大学の部活に参加して体を動かしていました。また、授業がない日は現地の会社でインターンシップを行っておりました。タイには駐在や現地の会社などで働いている日本人が多くいます。将来海外で働きたいと思っている人には、海外で働く日本人と交流したり、実際に働く経験をすることで、海外で働くイメージを明確にすることができると思います。

チャンスはやってくるものではなく、自らとりにいくものであると思います。留学に興味を持っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。そして、留学先でも、面白そうと思ったことや自分の成長につながりそうと思ったことはぜひ行動に移してみてください。

壁を乗り越えた先には

永島 良恵

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中国 浙江大学

中国留学にて私は2つの壁にぶつかりました。1つ目は自ら積極的に行動をしなければ有意義な留学生活を送ることができないことです。自ら動かないと何も得ることができないと思いました。積極的であればあるほど現地の興味深い場所や人に出会うことができます。また留学の楽しさに気づくことができるでしょう。2つ目は「日本」を知らないと戸惑う場面に遭遇することです。現地の学生や留学生と触れ合う際に日本の歴史や文化、政治について尋ねられる場面が多くありました。しかし上手に答えることができず、何度か悔しい思いをしました。

これら2つは全ての留学生活において共通することなのではないでしょうか。留学の良さは数え切れないほど存在すると思います。しかしそれは人から聞くものではなく自分で体験するものだと私は思います。是非留学してみてください。